控除率の罠〜複勝は本当にオトクなの?
おはようございます☀
今日は禁断のテーマ
"控除率の罠" に関するお話。
(多分誰も書いてない内容なので、マジか!?って思ったらリツイートしてね笑)
ただこれがJRAに見つかると消されるかもしれない…笑
さて、では本題へ。。。
(払戻率と控除率がごっちゃになってますが、これ以降は控除率という単語に統一してお送りします)
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博士『ぽちくん、控除率に関してはもうバッチリかね』
ぽち『はい!博士!買う馬券種によって異なります!単勝・複勝が80%で1番お得!3連系の馬券だと3連複75%、3連単72.5%になるので、控除率を重視するなら単勝複勝がベストです!』
博士『お!勉強しておるな。感心感心。では控除率の復習じゃ』
ぽち『控除率から考えて単勝複勝以外は考えられない!という人も多いって最近、ネットで学びましたよ!』
博士『確かにJRAが示している上の表から考えるとそうなるのぉ。』
ぽち『…?』
博士『今日の話は…
控除率を理由に複勝を買ってる人は今すぐにやめるんだ!じゃぞ!』
〜〜〜〜〜〜説明パート〜〜〜〜〜〜
実際のレース結果に乗せて説明します。
2019/8/17 小倉7Rを取り扱います。
全部取り扱うと大変なので、今回は馬券選択の延長にある複勝・ワイド・3連複を比較します。
複勝・ワイド・3連複の総売上と的中馬券数から実質の控除率を計算してみました。結果は以下です。(総売上と的中馬券数はJRAホームページから引用)
実際の配当と的中票数、総売上額から実質の控除率を計算しています。
複勝はそれぞれ77.7%、75.9%、77.9%
ワイドはそれぞれ76.0%、77.3%、77.2%
3連複は75.0%ということになります。
もう一度確認しますね。
JRAの基準では…
複勝80%、ワイド77.5%、3連複75%です。
しかし、実際払い戻されているのは
複勝は77.7%、75.9%、77.9%
ワイドは76.0%、77.3%、77.2%
3連複は75.0%
なんですね。どう思いますか?
って思いません?
そうなんです。複勝とワイドの控除率って実際払い戻されている額を計算してみるとほとんど変わらないのです。というか、ワイドの方が実質控除率は高いケースすらあるのです。
もちろんいつもそうなるわけではないですが、少なくとも、『実質の控除率はいつも複勝80%、ワイド77.5%であり、複勝の方が控除率がお得』という常識は常に正解では無いことは事実です。
これでもまだ、
って言えますか?
じゃあ何故そんなことになるのか。これ大事ですね。結論から言います。
理由はこれです。
【JRAは10円が最小単位の払い戻しであり、1の位は全て切り捨て】
意外と知られていないのですが、1の位は配当切り捨てるんですよね。だから、払い戻しオッズの低い馬券種はとんでもなく損なのです。
1.20倍でも1.29倍でも払い戻し1.2倍だからね…
1.2÷1.29=93%です。最大7%も配当カットされる可能性があるのです。
私が複勝を買わなくなった最大の理由はこれに気づいたから。配当が低いほど1の位が切り捨てられる影響は大きくなるのです。
【補足】
複勝・ワイドのオッズ計算方法が分からないよ…
という方はこちらをご覧いただければと思います。
〜〜〜〜説明パート終わり〜〜〜〜
博士『どうじゃろう、ぽちくん。もちろん、"相手が絞りきれない"や"断然人気が飛びそうで複勝ハネを狙いたい"など理由があるなら別じゃが、単に"控除率が高いから複勝!"という考え方は実は危ないかもしれんのぉ』
ぽち『うーん…結局控除率から考えると何がお得なのかこんがらがって来ました…』
【まとめ】
・JRAの設定払戻率と実際の払戻率には誤差がある
・払戻額は10円未満は切り捨ての為、オッズの低い複勝は影響が大きい
【おまけ】
10円未満切り捨てということは払戻オッズが低いの場合、JRAは馬券払戻額が少なくなって儲かるのです。