日本の芝はガラパゴス?〜世界の芝事情
今日は為になる記事でも書こうか。
そう思い立って、この記事を書きます。
10年ほど前から言われているこの事について考えてみます。
"日本の芝の高速化"
本当に日本の競馬はガラパゴスなの?
では早速。
まず、世界の競馬主要国(パート1)を分類分けすると大体こんな感じ。
アジア:日本、香港、UAE
オセアニア:オーストラリア
欧米:アメリカ、カナダ
欧州:イギリス、フランス、ドイツ、アイルランド
まずはアジア圏から
UAEや香港は日本馬も毎年のように遠征して、勝利していますよね。どちらも割と日本に近い馬場。
《UAE》
アーモンドアイが勝ったドバイターフは1800mで1:46.8、2014年にはジャスタウェイが1:45.5で走っています。日本のトップが行って世界を蹂躙するのだから、まぁ日本に近いですよね。
《香港》
記憶に新しいウインブライトが勝ったQE2世Sは2000mで1:58.8のレコードが出ました。実は香港のタイムの計測法は日本とは違います。1秒くらい変わると言われていますので、馬場は大きくは変わらないかな。坂の無い阪神競馬場みたいなイメージですね。
次にオセアニア圏
古くはデルタブルースのメルボルンC制覇や近年は、ブレイブスマッシュやトーセンスターダムが移籍してG1を勝利したりしていますね。
オーストラリアの競馬場はランドウィック、コーフィールド、フレミントンと3つ。どの競馬場も1200mで1:07台の時計が出ることもあり、日本に近い水準の時計だと言える。
次にアメリカ
アメリカはどちらかというとダートが主流。競馬場も日本とは逆で芝コースの外にダートコースがあります。なので芝は小回りコースが多いです。それでもヌーヴォレコルトが参戦したBC(ブリーダーズカップ)フィリー&メアターフの時は芝2000で1:57.8の勝ち時計。アメリカは芝もダートも割と速い時計の決着が多いです。
最後に欧州
日本とよく馬場が違う、勝ち時計が違うと比べられるのが欧州地域。特に凱旋門賞が行われるフランスですね。
実はフランスのロンシャン競馬場も高速馬場の時もあります。
東京芝1400mの日本レコードはムーンクエイクの1:19.5です。
ではロンシャンの芝1400mレコードは?
実は1:17.05(2015年メイクビリーヴ)なんです。そう、実は普通に高速馬場。
ちなみのこの日の凱旋門賞の勝ち時計は2:27.23でした。全然違いますね。
ではなぜ凱旋門賞は時計がかかるか。主に2つ。
・斤量(古馬牡馬は59.5kg)
・高低差(約10mの高低差、京都3コーナーは3m、中山の急坂でも5m)
凱旋門賞は重たい荷物背負って山登りをするんですよ。馬場が速くないというよりは単純にしんどいんですよね。
イギリスのエプソムやアスコットなんかも結構高低差があります。アスコットは22mくらいあるそうです。
どうでしたか?
私もキッチリ調べてみると結構意外な結果でした。この結果を見ても日本だけが芝が異常だということになるでしょうか?たしかに日本の勝ち時計は世界的に見ても速いほうかもしれません。ただ、それは馬場が硬すぎるというよりは走りやすい綺麗な馬場でコースも凹凸が比較的少ないことが要因ではないか。と思います。
ジャパンCに昔よりも海外の馬が来なくなったのは日本の馬が強いから。が一番の原因だと思います。多分芝2000〜2400なら日本が世界で1番レベルが高いんじゃないかな?
あとは日程ですね。欧州もアメリカもオーストラリアも11月ってその国で1番と言っていいくらい大きなレースがありますから。
今日は頑張ったよね。
よかったら褒めてあげてください(笑)