早熟と晩成〜早熟はダメなのか
おはようございます。
今日は競馬について雑談を少し。よくこんな言葉を耳にしませんか?
"ディープインパクト産駒は早熟が多く、成長力がない"
早熟というとネガティブな意見に聞こえると思うのですがいかがでしょうか。少し調べ物をして見ました。
2018年3歳勝ち上がり率(9月末時点)
ディープインパクト 105/17460% 重賞7頭
ハーツクライ 71/180 39% 重賞3頭
キングカメハメハ 47/110 43% 重賞1頭
ダイワメジャー 46/93 49% 重賞1頭
ハービンジャー 29/86 34% 重賞3頭
ルーラーシップ 59/140 42% 重賞1頭
ロードカナロア 82/180 46% 重賞2頭
マンハッタンカフェ 28/65 43% 重賞1頭
クロフネ 43/91 47% 重賞なし
やはりディープインパクトはすごい。一頭だけずば抜けていますね。種付け料が4000万も仕方ないし、POGでディープ縛りが発生するのも納得です。勝ち上がり率がこれほど高いのは早熟性が高いことも要因の一つでしょう。ダイワメジャーやキンシャサノキセキ(44%)の勝ち上がり率が高いことからも早熟性とリンクしていることがわかります。POGはキンシャサノキセキをよろしくお願いいたします!というキンシャサ教のお話。
ここで本題。早熟なのはデメリットなのか?ということですね。結論から言うとメリットだと個人的には思います。
早熟≠成長力がない
早熟=成長するタイミングが早い
というイメージですね。漢字のまま早く熟するのです。
競走馬の能力ピークは大体1年〜1年半くらいだと思います(ゴールドシップやレッツゴードンキなど規格外のお馬さんもいますが)。そのピークをどこに持って来られるかが調教の一つの目的であると。早熟性のあるお馬さんはクラシックへ向けた調教が施されます。
逆に晩成型と呼ばれる血統の馬たち(ハーツクライやハービンジャーなど)は若いうちは体が緩くて調教をビシバシできないのでピークを3歳(クラシック)に持って来れず体に芯が通る3歳秋以降にピークを迎えるのだと思います。言い方を変えると早く成長させてあげられない。ということですね。
ディープインパクト産駒は1頭1億以上するお馬さんもたくさんいて、クラシックを目指すことが多いです。クラシックをとるために成長ピークを3歳春になるように調教しているため、そこで成長を迎える。ディープインパクトの産駒は3歳の春に早熟というのは良いことだよ!というお話でした。
もちろん母方の血統背景もあるので全部が全部に当てはまるわけではありませんが。
長々とお読みいただきありがとうございました。